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私は元々映画少年であった。
中学生の頃は年間150本位の映画を映画館で観た。
当時は、今のようなシネコンではなく、朝一番の上映からその日最後の上映まで続けて観られたものだ。
今では信じられないことであるが、1日で連続5回観ることも可能であった。
また、2番館、3番館という映画館もあり、過去の作品などを3本立てで上映してくれる映画館もあったので、見逃した作品も後追いで安く観られたものだった。
そんな私であるが、最近めっきり映画館に足を運ばなくなった。
少々寂しいことであるので、自分なりに反省している。
昨年末、「侍タイムスリッパー」を映画館で観た。
とても面白かった。
まだ観ていない人のためにネタバレなしで概要を記すと、
「幕末の侍があろうことか現代の時代劇撮影所にタイムスリップし、
【斬られ役】として第二の人生に奮闘する姿を描く物語で、コメディでありながら
人間ドラマ、そして手に汗握るチャンバラ活劇でもある。」というお話。
まあ、見所は沢山あるのだが、私が自分と重ね合わせて感じたのは、幕末からタイムトリップしてくる主人公の柔軟性である。
普通に考えれば、150年以上も未来に突然放り込まれると、見るもの聞くもの全てに戸惑い困惑してパニックになりそうなものである。
150年前にはなかったテレビを見て、クルマや電車が走っており、食べ物も服装も見たこともないようなもので溢れている。
もし、私が150年後の未来に飛ばされたら、まあ順応するには相当手こずること間違いなしである。
しかしながら、この映画で描かれている主人公は、時代劇の【切られ役】に比較的スムーズに馴染んでいくのである。
私なんぞ、この現代に生きていても、目まぐるしく変化していく世界情勢や経済情勢、また生成AIや量子コンピューティングなどの先端技術などお腹一杯で、消化するだけでも四苦八苦しているのが現実である。
それは、つまり過去に引きずられていて、新しいものを過去からの情報だけで理解しようとしているからではないか!?
新しく目にしたモノを素直に受け止め、自らをそれらに近づけていく姿勢が大切なのではないか。
この「侍タイムスリッパー」を観て、ふと自分の至らなさを感じた次第です。
それと同時に今年の私の新たなテーマを見つけることが出来ました。
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