前回、悩みは解決するものだと私は考えていると述べました。
3つの根拠のうち「ものの見方を変えてみる」と「自分の中にDNAの蓄積による無数の解決策が息づいている」という2つの根拠でした。
そして、最後のひとつ、それは「時間」です。
今この瞬間は、地獄のような苦しみや悩みであっても、時間がたてばその苦しみや悩みは必ず薄まってきます。
「日にち薬」という人もいますが、時間がたつことで回復してくる、つまり時間は薬だということです。
人間生きている限り、時間がたちます(その意味では人間は死んだら時間の概念がなくなるともいえます)。
死ねば問題が解決すると思い、自殺の道を選択する人もいますが、大間違いです。
死ねば、問題は解決せず、その人の時間が永遠に止まるだけです。
残された周りの人たちに問題は引き継がれていきます。
ですから、どんなことがあっても自ら命を絶ってはいけないのです。
どんなに苦しくても、どんな深い悩みがあっても、刻一刻と時間が過ぎていきます。
時と共に周りの環境や条件も変化していきます。必ずその悩みそのものも変化していきます。
諦めずに悩みと向かい合っていれば、必ずその悩みも解決の糸口が見つかります。
そして、気がついてみれば、「そんなこともあったなあ」とその悩みを懐かしむことができる日がくるのです。
まさに「日にち薬」ですね。
私の大好きな映画の1本に「風と共に去りぬ」という作品があります。
往年の名女優ヴィビアン・リー扮する主人公がラストシーンで、
たくましく立ち上がる時の有名なせりふがあります。
「明日は明日の風が吹く」というものです。
今日、悩んでいても明日になったら状況が変わり、問題の解決策が見いだせるかもしれません。
ただし、問題を直視し、あらゆる可能性を信じて知恵を絞ることはお忘れなく。