電車に限らず、乗り物に間一髪で乗り遅れた時の口惜しさは、相当なものです。
ましてや、絶対に遅刻してはいけない大事な用事を控えている時は尚更です。
私も何度か経験しました。「あと5秒早かったらこの電車に乗れて時間どおりに着いたのに」と悔しがったものでした。
何か自分以外の誰かに意地悪されているようにさえ、思えてきます。
でも、済んだことは仕方がないのです。
しかも、余裕をもって出発しなかった自分が悪いのであって、誰のせいでもありません。
さらに、そういった時ほど、焦り、イライラして自制心をなくしてしまうものです。
周りの人にとっては、たまったものではありません。周りの人には、意味もなく不機嫌にしている人にしか映らないからです。
最近の私は、間一髪で乗り遅れた時に、こう考えるようにしています。
「これは次の電車に乗りなさいということだ。もし間にあっていたら途中で事故に巻き込まれていたかもしれない」と。
この際、開きなおって、次の電車でゆっくり行こうと考えるようになり、そう実践しています。
次の電車に乗っても、実は5分程しか変わりません。
5分の差でしたら、悠々と落ち着いてのんびり行こうと腹をくくった方が、精神衛生上も良いですし、周りの人にも嫌な思いをさせずにすみます。
こう考えるのも一種の生活の知恵なのです。
